一般財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所
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査定士の実務
6. ガラス、灯火及びタイヤ
01 査定の考え方
02 車両全体の印象
03 運転席及び室内
04 エンジンルーム内
05 ボディ外板
06 ガラス・灯火及びタイヤ
07 査定車の試走
08 修復歴の考え方
09 前部の修復歴
10 側面の修復歴
11 後部の修復歴
12 不正及び災害車両
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中古車の商品性を左右する項目に、フロントガラスの傷、灯火及びタイヤ等の改造があげられます。特に、道路運送車両法の保安基準に適合しない改造を施されている場合は、改造前(適合する構造)の状態に戻すことになります。


6-1 ガラス傷の有無

各ウィンドガラスについて「傷・割れ・フィルム貼り」などがないか点検します。特にフロントガラスは傷が付いているケースが多いようです。

飛び石による傷はないか
ひび割れ(星形)はないか
ワイパーブレードによるすり傷はないか など

ガラスを点検する際には、外側から見て確認できない傷でも、室内から確認できる傷もあります。それに、ほこりや水滴が付いていると、確認が困難な場合もありますので、ウェス等でふくなど十分な配慮が必要です。


フロントガラスのひび割れ(星形)


6-2 ガラスの製造年

ガラスにはメーカーと製造年月、種類を示すマークがあります。傷以外にこれらについても確認することが大切です。特にフロントガラスは単体で交換されるケースと、事故等により交換されるケースがあり、交換された事実が判明した場合には、修復歴が絡んでいないか、その周辺部を十分に注意して点検してください。

【 参考 】(ガラスのトレードマーク)
クリックすることで大きな画像が見られます


6-3 灯火及び反射器

道路運送車両法の保安基準に適合しない灯火及び反射器がないか、特に色については注意して点検します。

各灯火のレンズに割れ等の欠陥はないか
各灯火の色は適合しているか
各反射器の色は適合しているか
前部霧灯(フォグランプ)の取付位置と同時点灯個数は適合しているか


リヤコンビネーションランプの割れ


6-4 タイヤ

タイヤは数万キロで取替えられ、タイヤの状態からは車両の使われ方やその状態判断の手掛りになることもあるので、スペアタイヤを含むすべてのタイヤを点検します。

タイヤはその車両に正規のものか
各タイヤの残り溝は何mmか
タイヤに偏摩耗はないか など

装着されているタイヤが、その車両に正規なものであるかどうか、ドア付近に貼付された「タイヤ表示ラベル」と照合して確かめることができます。


タイヤ表示ラベル


6-5 アルミホイール

装備されているアルミホイールについて、傷等の欠陥はないか点検します。また、その車両について標準装備なのか、オプション装備なのか、あるいは社外品なものなのか確認してください。

その車両に正規なものか
4本セット(同一)で装備されているか
すり傷、亀裂、変形等の欠陥はないか など


アルミホイールの傷


Advice

外装チェックの中でアルミホイールなどは、交換するともなると数万円の費用がかかります。査定価格にその費用がスバリ影響する項目なので、見落としのないよう注意が必要です。

また、ドアガラスの製造年月をチェックすることで、ドア等の交換跡を発見できる場合があります。特に、フロントとリヤガラスの交換跡は、大きな事故の可能性もあり、修復歴となる部位を注意して確認することが大切です。


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