一般財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所
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黒帯コース
1. 査定の考え方
01 査定の考え方
02 車両全体の印象
03 運転席及び室内
04 エンジンルーム内
05 ボディ外板
06 ガラス・灯火及びタイヤ
07 査定車の試走
08 修復歴の考え方
09 前部の修復歴
10 側面の修復歴
11 後部の修復歴
12 不正及び災害車両
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中古車は、それまで使っていた人(使われ方)によって、同じ車種でもそれぞれ違った車歴をもっています。このように、一台一台状態が違っている中古車を正しく評価するのが査定です。


1-1 査定とは

中古車の状態は、使用条件により大きく変わります。その相違を個人の嗜好により判断しますと、車の評価にバラツキが生じてしまいます。バラツキが生じないようにするためには、どうすればよいでしょうか。

査定に限らず、バラツキが生じないようにするためには、必ずルールが決められています。例えば、長さを計測するときは、メートル法というルールにしたがって計測されます。したがって、誰が計測してもバラツキが生じません。

査定も一つのルールが定められ、誰が計測しても差が生じないようになっていることが理想です。ですから、査定では「標準状態」と、「査定する車(被査定車)の状態」を比較する(観る)ことから始まります。




1-2 標準状態について

査定とは、査定する車に標準状態という「ものさし」をあてて、その車が良いか、悪いかを計測することです。

その「ものさし」である標準状態とは「6項目」あり、次のように設定されています。

(1) 外装・内装は無傷である
(2) エンジン・足回りは走行に支障なく良好であること
(3) 車検の残り月数は3ヵ月以内とする
(4) 走行キロ数は標準走行キロとする
(5) タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上あること
(6) その他、事故による修復歴、損傷減価要因、改造工作のないこと

例えば、外装・内装の標準状態は無傷としていますから、年製、車種・グレード・スタイルなどに係りなく、傷があれば小さな傷でも減点となります。

また、タイヤでは1.6mmの残り溝が標準とされていますからスリップサインが出ているものは減点となります。

標準状態と加減点の関係をわかりやすく図で表すと次のようになります。

査定項目別の加点・減点の適用区分 
項目


加減点
車両本体 装備品 商品価値
外装
内装
電装 エンジン
足回り
タイヤ 走行キロ 車検残 自賠責残 修復歴等 その他

加点




加減点なし

標準状態 (基本価格の車両の状態)

減点





1-3 車両の検査手順

人にはそれぞれ癖があって、同じ車を査定したとしてもその手法(点検)には良かれ悪しかれ差があります。手法(点検)に差があれば結果にも差が出てしまうのは自然なことと思われます。

また、ある程度経験を積むと、一般的な評判や査定士個人の好みといったものに左右されて点検が粗略になり、「見落し」があれば結果(査定価格)にも差が出てしまう例もあります。

このような差を縮めるには、検査手順を一定させ、「見落し」を防ぐことが極めて有効な手段となり、ある程度、作業を定型化することが望ましい形になります。


【 参考 】(標準的な検査手順)

(1) 外周一巡 ナンバープレート、全体の印象
(2) 運転席及び室内 自動車検査証・保険証の転記、走行キロ・装備品の確認、内装の状態確認
(3) エンジンルーム 車台番号、ネームプレートの確認、修復歴・部品交換跡等の有無確認、装備機器の有無確認
(4) 前部 前部及び下回り、フロントガラス
(5) 側面 側面外板及びピラー、下回り
(6) 後部 後部外板及びトランクルーム内、下回り
(7) ルーフ ルーフパネル及び各ガラス



1-4 査定制度の重要性

査定は、中古車の価格を決める重要な仕事であるだけに、その考え方や方法に色々なものがあると、社会が混乱することになります。査定協会では「中古自動車査定制度」を設け、自動車販売事業者と共に、適性査定の定着、浸透を図っております。

全国の自動車販売事業者が、この制度に則って査定を行うことにより、査定の考え方や方法が統一され、どこの販売店に行っても査定価格に極端な差が出ない等のメリットがあります。


Advice

皆さんは、それぞれ異なる習慣をお持ちでしょうし、一つの方法を最良絶対として統一することは困難です。要は各自が自分に合う抜かりのない検査手順を工夫し、自然にその順序で見落しがなく各部の点検が進むようにしておくことです。

また、車両の検査手順を勉強されたい方は、標準的な検査手順を「白帯コース」で解説してますので、その検査手順に沿って正確にしかも効率良く作業が進められるよう身につけてください。


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